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2022年6月の記事一覧

6月 全校朝会あいさつ

「いじめ」と「命」について考える 

 皆さん、おはようございます。6月から1週間が経ちました。1学期もあっという間に半分が過ぎ、折り返し地点となりました。新しいクラスや先生には慣れてきたでしょうか?今日のお話は、少し慣れてきたこの時期に皆さんに知っておいてもらいたいことをお話します。「いじめ」と「命」についてです。 

例えば、クラスの中で自分と仲のいい友達がいじめられていたとしたら、皆さんならどうしますか?この問題の答えは一つではありません。これから校長先生が4つのことを皆さんに伝えるので、自分ならどれに一番近いと思うか心の中で考えてみてください。

1 いじめている子に向かって「いじめるのはやめなよ」と言う。

2 直接は言えないけど、先生や家の人など大人に相談する。

3 いじめられている友達に優しく声をかける。

4 何もしない。

 人それぞれの考え方はありますが、校長先生が絶対に許さないことは、知らんぷりをすることです。見て見ぬふりをすることは、いじめている子と一緒になっていじめることと同じことです。皆さんには、たとえ直接注意はできなくても、自分にできることは何かを考えられる子になってほしいです。 

 さて、皆さんは、自分はいじめなんてやらないから関係ないと思っている人はいませんか?実はそう思っている人が、知らずにいじめをしていることがあります。例えば、ふざけて相手を馬鹿にしたり、体をたたいたりしたことはありませんか?相手が「嫌だ」と言わないから大丈夫だと思っていませんか?そんなとき、実は相手は嫌な気持ちを我慢しているときがあります。そういう時に、相手の気持ちに気付かずに、心や体を傷つけ、自分はいじめだと思っていなくても、相手にはいじめられていると思っているということが起こります。そう考えると、いじめはいつでも、どこでも、誰にでも起こる可能性がありますね。 

 皆さんは、いじめなんてない毎日を過ごしたいですよね。いじめが起きないようにするために一番大切なことは何だと思いますか?それは、「思いやり」の気持ちをもつことです。「思いやり」は、「友達の気持ちを想像する」ことです。友達の気持ちを想像することってすごく難しいですよね。少なくとも「自分がされて嫌なことは人にしない」ということです。いじめられた人の気持ちは、その人にしかわかりません。誰にも相談できずに悩んだり、苦しんだりしているかもしれません。いじめが原因で命を落としたという悲しいニュースを聞くことがあります。決して大げさな話ではなく、「いじめ」は「命」にかかわる大きな問題です。新郷南小の498人の皆さん一人ひとりが友達に対してほんの少しの「思いやり」をもつことができれば、新郷南小はきっと「いじめゼロ」の学校になることでしょう。