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校長あいさつ

10月の朝会「芸術の秋 読書の秋」

 

 今日はまず悲しいお知らせを一つします。みんながかわいがっていたうさぎの「とんがり」が先日亡くなりました。飼育委員会の皆さんが毎日一生懸命世話をして、かわいがってくれていたのでとても残念です。学校にはあと3羽のうさぎさんがいます。これからも、みんなでかわいがってあげてほしいと思います。

 さて、先月の始業式に「文武両道」のお話をしたことを覚えていますか?勉強も運動も得意も苦手も全力でがんばって、いっぱい失敗することが大切なんですよ、というお話でした。今日は文武両道の「文」に関係するお話を2つします。

 1つ目のお話です。皆さんは、「芸術の秋」という言葉を聞いたことがありますか?秋は、気候も涼しくなり、様々なことにより集中して取り組むことができる季節です。学校では今月20日、21日に音楽会があります。校長先生が校舎を回っていると、授業中だけでなく、休み時間にもみなさんが一生懸命練習している楽器の音色が聞こえてきます。

 そうした姿を見ると校長先生は「努力のつぼ」を思い出します。久しぶりの「努力のつぼ」の登場ですね。「努力のつぼ」とは、毎日少しずつ努力している成果は、すぐには目に見えないほどだけど、その努力は少しずつ蓄えられ、いつか必ずツボからあふれ出し、目に見える形となる、というお話です。

 まだ、なかなかうまく演奏できていない子は練習あるのみです。演奏に自信のある子も、練習をおろそかにしたら、そこで成長は止まってしまいます。新郷南小学校の皆さんの努力が、本番の音楽会であふれ出すことを楽しみにしています。

 2つ目のお話です。「読書の秋」という言葉を知っていますか?秋は読書をするにもとてもいい季節です。皆さんは、毎日学校に通って勉強したり、習い事をしたりして、現実の世界の中で様々なことを学んでいますよね。それはとても大切なことです。

 しかし、本の世界には、現実とは違う広い広い世界が広がっているのです。本の世界では、決して普段の生活では経験することができないワクワクする経験ができたり、今まで気づかなかった自分に気づいたりすることがあります。

 もし、まだ本の世界を味わえていない人がいたら、この秋は、新しい世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。運命の本と出会い、続きが読みたくて仕方がなくなったら、それはもう本の世界に入り込んだ証拠です。ゲームやテレビとは違った楽しさを一人でも多くの子に味わってもらいたいと思います。皆さんが自分の世界を広げる一歩を踏み出せることを校長先生は楽しみにしています。

 ちなみに、4月から9月までの半年間の図書室の本の貸し出し冊数は、8156冊です。昨年、おととしと達成できなかった年間目標15000冊の半分を超えました。これからもたくさんの本に親しんで、皆さんが本といい出会いができるのを楽しみにしています。

2学期始業式

文武両道

  長い夏休みが終わり、今日からいよいよ2学期が始まりました。もしかしたら、今日は朝起きるのがつらくて学校に来るのが大変だった人もいるかと思います。そんな人も安心してください。友達と遊んだり、先生と一緒に勉強したりして、少しずつ、ゆっくりと、自分のペースで学校の生活に心と体を慣らしていきましょう。

  

 さて、始業式のお話は「文武両道」です。簡単に言うと「文」は勉強、「武」は運動、「両道」は勉強も運動も両方とも優れている、という意味です。皆さんには、新郷南小の目指す文武両道を聞いてほしいと思います。

 

 2学期と言えば、いろいろな行事が予定されていますが、まずは10月に「音楽会」があります。音楽は文武で言えば「文」の方ですね。そして11月には「持久走大会」があります。持久走大会は文武で言えば「武」の方ですね。それでは、両方とも優れていれば「文武両道」なのでしょうか。

 

 音楽が得意な人もいれば、苦手な人もいます。持久走が得意な人もいれば、苦手な人もいます。また、勉強が得意な人もいれば、苦手な人もいます。運動が得意な人もいれば、苦手な人もいます。皆さんはスーパーマンではないので、苦手があったり得意があったりするのが当たり前です。

 

 新郷南小の目指す文武両道とは、苦手も得意も 「全力で 失敗しよう!」ということです。勉強が苦手だから宿題はやらない、とか、運動は嫌いだから練習しない、そんなことをしていたらどうなるでしょうか?苦手や嫌いなことにも、チャレンジするから失敗があります。何度も何度も失敗し、そこからまた起き上がるときに人は成長するのです。

 

 校長先生が皆さんに願うことは、運動も勉強も何でも優秀な人になることではありません。運動も勉強も何でも全力で取り組む人になってほしいということなのです。これが新郷南小の目指す「文武両道」です。皆さん、二学期は新郷南小の目指す「文武両道」を全員で目指してみようではありませんか。

1学期 終業式 「たいへんよくできました」

 今日で1学期が終わります。明日からは皆さんが楽しみにしていた夏休みです。42日間という長い期間の休みですので、普段学校ではできないような体験やチャレンジをたくさんしてほしいと思います。

  さて、今日は1学期最後の日ですので、このあと担任の先生から通知票をもらいます。その前に、1学期を振り返り、校長先生から皆さんにどうしても伝えておきたいことがありますので、よく聞いてください。

  5月の朝会で、自分なりの精一杯の「100%のあいさつ」を目指してほしいと話しました。それから3カ月間、皆さんのあいさつはどうだったでしょうか?校長先生から見た皆さんのあいさつを評価したいと思います。「はなまる」です。通知票でいうと、「たいへんよくできました」です。4月当初と比べ、明らかに気持ちのいいあいさつができるようになりました。

 最近は、校長先生があいさつをする前に、皆さんの方から元気よくあいさつをしてくれることが増えてきました。しかも、「校長先生、おはようございます」と、名前を付けてあいさつをしてくれるのです。皆さんの気持ちのいいあいさつを聞くと、「今日も一日がんばろう!」とやる気が出てきます。校長先生は、「気持ちのいいあいさつができる人に悪い人はいない」と信じています。

  明日からの夏休みは、特に交通事故やケガ、病気に気を付けてください。2学期にまた元気な皆さんと会えるのを楽しみにしています。そして、皆さんとまた元気なあいさつを交わすことができることを心の底から楽しみにしています。それでは皆さん、楽しい夏休みを過ごしてください。

7月朝会

1学期を振り返り

 今月は7月、いよいよ1学期も最後の月になりました。皆さん、1学期はどうでしたか?今日はみんなで1学期を振り返ってみたいと思います。 

 4月の始業式の日、校長先生が今年の合言葉を発表したのを覚えていますか?(1年生はまだ入学前だったので初めて聞く内容です。)それは、「たくさん失敗しよう!」です。「わざと失敗しよう」という意味ではありません。たくさんのことにチャレンジして、一生懸命に考えて、たくさん悩んで、その結果「たくさん失敗する」ことに意味があるということでしたね。今年1年、勉強や運動など、様々なことにチャレンジし、たくさん失敗しましょう!というお話でした。

  さて、皆さんはどんなチャレンジをしましたか?大きな行事では「運動会」がありました。応援団にチャレンジしたり、リレーのアンカーにチャレンジしたり、表現運動にみんなで力を合わせてチャレンジしたりしたのではないでしょうか。

  それ以外にも、硬筆展覧会に向けて何度も何度も清書を書き直したり、プールで泳げるように一生懸命練習したり、シャトルランで体力の限界まで走ったりした人もいるのではないでしょうか。どれも素晴らしいチャレンジです。

  でも、チャレンジはこのような行事のときだけにするものではありません。むしろ毎日の生活の中のチャレンジが一番大切だと言えます。例えば、毎日の係活動や当番活動を忘れずに、さぼらずに行うことも一つのチャレンジです。これは、自分の弱さに負けずに一つのことに責任をもって取り組むチャレンジです。

  校長先生は、毎日の生活の中で、皆さんに特に大切にしてもらいたい失敗があります。それは「友達との失敗」です。友達と喧嘩したり、いじわるを言ってしまったりすることがあると思います。そんなときは、自分の悪いところを認め、自分から謝る勇気をもち、仲直りする勇気をもって行動してほしいのです。それこそ正に「チャレンジ」なのではないでしょうか。友達とのことは、誰もが悩むことですが、友達を大切に思う気持ちがあれば、きっと乗り越えられるはずです。

  1学期はあと3週間しかありませんが、見方を変えれば、あと3週間もあります。1学期にやり残したチャレンジがある人は、残りの3週間でたくさんチャレンジしてください。2学期も3学期も、たくさんの失敗を経験し、その失敗を次に生かし、皆さんが一歩一歩成長していく姿を楽しみにしています。

6月朝会

 1学期も早いものでもう半分が終わり折り返しの時期になりました。友達とは仲良く過ごしていますか?中には、友達とけんかをしたり、悪口を言われたりして、嫌な思いをしている人がいるのではないでしょうか。今日は「いじめ」についてお話をします。

  人は、「自分は正しい」と思い込み、相手の方が「間違っている」と思い込んでしまうことがあります。その結果、偏った物の見方や間違った物の見方をしてしまうことがあります。それが「けんか」や「悪口」になり、「いじわる」につながり、最後は「いじめ」につながっていきます。

  それでは、いじめをなくすためにはどうすればいいと思いますか?(考える)ヒントはある有名な詩に隠されている気がします。紹介します。

 

「 私と小鳥と鈴と 」 金子みすゞ 

   私が両手をひろげても、

   お空はちっとも飛べないが

   飛べる小鳥は私のように、

   地面を速くは走れない。

 

   私がからだをゆすっても、

   きれいな音は出ないけど、

   あの鳴る鈴は私のように

   たくさんな唄は知らないよ。

 

   鈴と、小鳥と、それから私、

   みんなちがって、みんないい。

 

 一人ひとりが自分と相手の違いを認め、違うことが当たり前だということを知る。そして、一人ひとりが相手の存在や考え方を大切にして、相手の心を傷つけるようなことはしない、言わない。一人ひとりが自分らしく生き生きと生きるためのキーワードは、「みんなちがって みんないい」です。

 新郷南小学校を、いじめゼロの学校にするために、みんなで仲良く過ごしましょう!